CSのWOWOWプラスで、昭和ガメラ3作品を一挙放送してたので録画して観てみた。
1965年に公開された第1作の「大怪獣ガメラ」(もちろん白黒)を視聴したのだが・・・子供が可愛がってたカメ(ミドリガメっぽい)を捨ててこいって命令する父と姉の言動に驚いたのだが、当時としては飼えなくなったペットは捨ててもイイって世情だったのか?
まぁ、この子供は最後まで迷惑をかけるめんどくせえ存在なんだけど、こんな子供を公然と対ガメラ対策の場に居させるって設定が寒々しいと感じてしまった。
ガメラは子供の味方ってことが前提にあるんだろうけど、この設定はいただけないんだよなぁ・・・大映の怪獣映画か東宝に勝てないのはリアリティがないんだと思う。
このあとは「対バルゴン」と「対ギャオス」を視聴予定。

そうそう・・・映画ポスターに「ジェット機をたたき落とし、東京タワーをわし掴み」って書いてあるけどウソじゃん! ジェット機をたたき落とさなかったし、東京タワーも無傷のままで健在で、写真のように新幹線をわし掴みもしていなかったぞ。議事堂も出てこないしさぁ・・・メチャクチャなポスターだなぁ。
それと、米軍に核攻撃を依頼してたのが自衛隊の指揮官ぽいヤツだった! マジか! シビリアンコントロール無視かい! 政府は何してんねん!
そんで、さっき「ガメラ対ギャオス」を視聴した。
人喰いギャオスは紫外線に弱いとか、弱点がなんとも言えない設定。
日の出まで人工血液を噴水のように噴射させて、乗ってる台を回転させて目を回らせて日の出を待つって作戦や、ギャオスは火に弱いので村長の所有する裏山を燃やしてギャオスを弱らせて、その間に火が大好きなガメラを誘うって最終作戦・・・この作戦が成功する・・・なんだけど、その作戦もガメラ好きな男の子の発言から立案されるんだよな。
やっぱり、ギャオス対策の最前線に当たり前のように男の子いるし、自衛隊の司令が勝手に航空戦力や銃火器を使ったギャオス攻撃を命令するし、この国のシビリアンコントロールは機能してないのが悲しい。
ギャオスが口から出す超音波の切れ味は凄まじいけど、ガメラって結局は炎を吐くだけじゃん、武器としてはギャオスの方が上っぽいけどなぁ・・・なんで負けるんだか。
前回の「対バルゴン」で、バルゴンの卵をニューギニアから密輸しようとしてた主人公を演じてた本郷が、今回は高速道路建設の現場監督で出てた。
この同じ俳優の別キャラとしての使い回しってどうなの?
ギャオスって名前は、鳴き声が「ギャオス」って聞こえるからと演技力の残念な男の子が命名してた。最近の子役だったらもっとイイ演技してるんだろうなぁ・・・
航空自衛隊のF104が編隊で飛んでるんだけど、旋回する時に水平にそのままの体勢で曲がるっていう致命的な動きをしてたなぁ。
「ガメラ対バルゴン」を視聴したぞ。
第1作の最後で、ガメラをロケットに乗せて火星へ飛ばすんだけど、第2作のコレでは、火星へ向かっているロケットに隕石がぶつかってガメラが地球に戻って来るって話から始まり、ナレーションでは第1作から半年後の話なんだってさ。
わずか半年後なのに自衛隊の司令官が違う人とか、半年前にガメラと対峙した連中(東大や北大の先生方)が一人も出てこないとかちょっと冷たい仕打ち。
最後にバルゴンは琵琶湖に沈むんだよね・・・琵琶湖の湖底にはバルゴンの亡骸が横たわっていることにロマンを感じる。
バルゴンの故郷がニューギニアで、1000年毎に復活するって言い伝えがあるらしいので、バルゴンの復活がそのうちにあるかもね。
ガメラって立って歩くじゃない、その時の歩き方が「右手と右足」「左手と左足」が同時に出て歩くんだね。ちょっとカワイイ。
でさぁ、バルゴンの卵をニューギニアから持って来るんだけど、ニューギニアの風景がステレオタイプの南国風景でさぁ、茅葺きっぽい小屋に、肌を黒くした(塗った)日本人ぽい方々が朝っぱらから民族舞踏っぽい踊りを踊ってるんだけど、ちょっと萎える。
で、あの時代はOKだったんだろうね・・・ニューギニアの現地人を「土人」と称するんだよな。
さぁ・・・時間を作って次は「ガメラ対ギャオス」だ!
まぁ所詮カメだし!